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辻薬店からのお知らせ
【2月公開研修会 開催報告】
2019/02/15

【2月公開研修会 開催報告】

 

2月14日バレンタインデーですが、そんなの関係なく、公開研修会を行いました。

今回は内容が薬の開発に関する内容でしたので、薬剤師ばっかりが集まりましたが、会場は満席です。

 

講師に福岡大学薬学部 薬品物理化学教室 池田浩人准教授をお招きし、『患者が違和感を感じにくい先発医薬品から後発医薬品への変更方法の探索』をテーマに講演をいただきましたが、内容は驚きのものでした。

 

後発医薬品とは、元々販売されている医薬品(先発医薬品)の開発特許の有効期限が切れた時点で他社が製造・販売できるようになったものです。

ただ先発医薬品と全く同じ原料や製造方法で作るものではないので、効果が先発品と同じである(生物学的同等性)と認められたものが市場に出ます。

この生物学的に効果が同等であれば、見た目や大きさ、味などは各社の創意工夫の見せ所になります。

今回、この大きな2点を軸にどういった後発品が患者に選ばれる・薬剤師が選ぶべき商品であるかを教えていただきました。

 

今回驚きだったのが、1つ目の生物学的同等性の考え方でした。

簡単に言うと、国は『薬の血液中の濃度が同じ』であれば同等と認めています。

ただこれには抜け穴があって、薬を溶けて血液中に入る速度(溶出速度)や逆に分解される速度については問われていません。

この溶出速度の差が効果の差につながっている研究結果を紹介されました。

 

後発医薬品は1つの成分に数社が販売されることがほとんどです。

その製品ごとによって溶出速度が違うデータがあれば、飲む条件によっても血中濃度が違うと分かりました。

なんとも難しい対応が必要になる話です。

これから先、後発医薬品を採用する際にこれまで以上にシビアに製品データを比較するようになりそうです。

 

最後に、先生が今行っている研究を紹介してもらいました。

動物が飲むのを嫌がらない薬や蒟蒻を原料に使った嚥下補助剤の開発など夢のある研究ばかりです。どれもいつか近い将来、実現すれば世の中がとても素敵なものになるだろうとワクワクします。本当に今回は実りの多い研修会でした。